古来、日本では牛は農作業に活躍する貴重な家畜として扱われており、牛肉を食べることは禁止とされていました。
しかし彦根藩は、幕府に陣太鼓に使う牛皮を毎年献上するのが慣例で江戸時代、公式に牛の屠殺が唯一認められていた藩でした。
当初は薬として、そしていつしか献上品として近江牛は扱われることとなり、彦根の歴史と近江牛の歴史は密接な関係にあります。
そして時は経ち現代。由緒ある彦根城の城下町、玄関に彦根城を望む「近江肉せんなり亭伽羅」は、地元の人々や観光で訪れる方に親しまれながら、またさらなる時代を経ようとしています。